暴力的な白の中、ホカホカ汁物

TCKによる元・留学ブログ。夢を手放して色んなことをリハビリがてらやりたいな

東京でブルターニュの展示会ハシゴ ~そば粉のガレットを添えて~

とあるゲール語勉強会サークルに片足だけ所属している状態なのですが、このたび初めてオフ会に参加させてもらいました。 国立西洋美術館高島屋のガレット屋さん→SOMPO美術館 とハシゴして、ブルターニュずくしの一日でした。 とりあえずざっくりと感想!

憧憬の地 ブルターニュ展 ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷|国立西洋美術館

  • とにかく素晴らしかった!
  • 音声ガイドは、関連性のある音楽が使われていたり、世界遺産のナレーションと同じトーンだったりして、とても良かった。ちょっとぼーっとしてても理解できる程度だったけど、それが逆に良かった。何回も聞き返さなくても良いくらいの内容だったから(5時間滞在しないと聞ききれない!読みきれない! というぐらいのボリューミーな展示ももちろん大好きです。むしろ一人のときはそっちのほうが好き)
  • 解説も面白かった。前提知識はあまりない中で見に行ったけど、専門用語や慣れない用語の使い方がちょうどよかった感じで、楽しく読めた。
  • 展示の構成もわかりやすかった。黒い部屋に集められた物悲しい絵がとてもよかった。  ピンクの花崗岩が描かれたやつ、実物とだいぶ違う印象だったけど、それが逆に新鮮でポストカードも買っちゃった。
  • たまたまテレビでモネの生涯について特集されてたから、15歳頃に描いたという印象的な絵の実物が見れたのは嬉しかったな。
  • 青、サーモンピンク、黄色(ちょっと青みがかった?)、緑…の使い方が面白かったなぁ。灰色も良かった。自分の絵にも参考になるかなぁと思えて。ただ、解説で触れられてた中間色が何を指すのかはちょっとわからなかったな🥺(わたし、本当に絵好きなのかな?)
  • とにかくとにかく人が多くて疲れちゃった…日曜日の上野を舐めてはいけない

ル ブルターニュ Le Bretagne (新宿高島屋のブレッツカフェ) - テラス席最高だった~! - とにかく美味しかった!!アーティチョーク久しぶりに食べた。そば粉のガレット美味しい!もちもちしてたけど、そば以外になにか入ってるのかな? - メニューにマークがついてたけど、その意味がよくわからなかったな。 - りんご拾いの絵を見て、りんごのシードルを飲まないわけにはいかない!ぐびぐび - 取っ手に木靴が使われているという話になって、初めて展示室で伝統的な履物として紹介されてたことを知った…記憶してなかっただけなら仕方ないけど、もしかして見逃した展示があったのかな…?

【ブルターニュの光と風】 | SOMPO美術館 - スタッフさん達がとても優しくて、人も少なくて居心地が良かったよ。建物自体もきれいだった。 - 序盤は特に、リアルなタッチの絵が多くて馴染みやすかった。大きくてどっしりした絵が並んでると贅沢に味わえるよね… - 解説は、正直、ちょっと退屈だったかな。絵がどこに売られたかとか、本人がどんな勲章獲得したかとか、そういう情報はあんまり興味なくて。何派の影響があるというのも、もっと他の背景情報を教えてほしかったな。ステートメントの根拠はあるんだろうけど、そのステートメント自体があまり理解できなかったから、それがどう重要なのか言われないとピンとこないんだよね。私には理解できなかったというだけなんだけども… - 絵のどの部分がどのような効果をもたらしているのかという解説があったのはありがたかった。でも、今回の目的は、美しい絵を見てブルターニュとの縁を深めたいということだったから、絵の技法についての詳細はちょっと求めていた流れとは違っていたかも。うーん…疲れてたのかな? - ただ、やはり一人で見れば「ふーん」で済むようなタッチが実は何か意図や価値があるものだと知れるのは嬉しい。けど深く感じ取ることができなくてごめんなさい - 音声ガイドも文字解説と被ってる部分があったし、あんまり一般人が興味を持つような内容ではなかった…声は良かったけど、音楽がなかったから、あまり異世界に引き込まれる感じがなかったな。BGMほしかった。 - 企画展特有のお土産が少なかったのが残念だったな。ブルターニュ関連の絵がラッピングされたお菓子はここで買おうと思ってたんだけど、なかったんだよね。自分用にポストカードは買ったけど… 気軽にプレゼントできるグッズも欲しかった。 - 買おうと思って買い忘れてたケルト関連の本が売ってたので、買いました!  → 筑摩書房 ケルトの世界 ─神話と歴史のあいだ / 疋田 隆康 著  → X-Knowledge | ケルトの解剖図鑑 / 原 聖

両企画展共に、絵からどういったイメージを汲み取れば良いのかサポートしてもらえてる感じがしてよかった。雄大な自然だとか、手つかずの原風景とか、わかるようでわからないよね。ピンクの花崗岩、暴風雨、低い気温、低い寒暖差、荒々しい海辺の景色、変わりやすい空模様…… 食べ物、色使い、どの自然のどこを切り取るか… 地中海の空気を思わせる表現がもたらす違和感… 結局わかってないと思うけど、ブルターニュ地方に行ってみたくなりました!

元々私は神話・伝説のオタクなので、イスの伝承やアーサー王文学について触れられているのも嬉しかったです。展示されている資料のページにドルイドという文字列を見つけたり… 巨石の遺構については多少触れられてたけど、あんまり巨石にまつわる神秘ブームとかは取り上げられてなかったっけな?カルナックとか、名前くらいはどこかにでてくるかなと思ったけど記憶にない。

グループで美術館鑑賞するの初めてだったから、ちょっと戸惑ったけど、楽しかったです。 話しかけようと思えばちろっとコメント言い合えるのは貴重な鑑賞体験。自分が気づかなかったところも教えてもらったり。よかった~!